老齢基礎年金は繰り上げ受給か繰り下げ受給のどっちがオトク??



どーもRubiscoです。

 

FP3級の勉強をしていたところに飛び込んできたのが老齢基礎年金という文字。私の数ある不安のうちの1つである年金。年金に対しての不安やもはや諦めといったものを持っている方もいますよね?私はこの年金についてある疑問が出て来ました。

 

  • 老齢基礎年金って受け取り方とかあるの?
  • で、どの受け取り方がおトクなの?

 

「人それぞれじゃん?」と思うかもしれません。ですが考えてみました。結構真剣に。

 

私は60歳で受け取る繰り上げ受給をするつもりです。もらえるものはとっとともらって自由に使いたいのです。本当にただそれだけです。

 

 

 

老齢基礎年金とは?

まずは用語説明からですね。老齢基礎年金とは国民年金から高齢者の方に支給される年金のことです。日本の年金は3階建て構造になっているというのはご存知ですか?

国民年金と厚生年金からなる公的年金と、企業年金やiDeCoなどの私的年金があり、これらが下の図のようになっています。

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厚生労働省 いっしょに検証公的年金より引用

この中の一番下にある国民年金(基礎年金)の部分について、高齢者に支給される年金を老齢基礎年金といいます。

 

 

老齢基礎年金の支給額は満額で77万9300円(平成30年度価額)となっています。

 

老齢基礎年金は繰り上げ・繰り下げ受給ができる

老齢基礎年金は原則では65歳から受け取ることができますが、希望すれば65歳になるより早く(最速60歳から)受給できます(繰り上げ受給という)。もちろん65歳以降(70歳まで)に受給することもできます(繰り下げ受給という)。

 

繰り上げ受給をする場合、1ヶ月受給を早めるごとに0.5%減額されてしまいます。

(例:2年間繰り上げなら0.5%×12月×2年=12%の減額。支給額は77万9300円×88%=68万5784円となります。)

繰り下げ受給の場合、1ヶ月受給を遅らせるごとに0.7%増額されます。

(例:2年間繰り下げなら0.7%×12月×2年=16.8%の増額。支給額は77万9300円×116.8%=91万222円となります。)

 

繰り上げ・繰り下げ受給を行うと、その期間に応じて支給額が変化するということです。また、その支給額はその後一生涯変わることはありません。繰り上げ受給をした人はずーっと減額されたままの金額を受け取ることになります。もちろん、繰り下げ受給した人はずーっと増額された金額を受け取ることになります。一生涯変わらない金額を受け取るのですから、真剣に考えなければならないと思いませんか?

 

老齢基礎年金は繰り上げ・そのまま・繰り下げのどれがいい?

では、この老齢基礎年金はどうやって受け取るのがよいのでしょうか?

私個人的には、もらえるものは早くもらっておいた方が良いのではないかと思っています。いつ自分がどうなるかわかりませんからね。

下の写真は各年齢での年金受給累計額です。(支給額:満額、平成30年度価額、千円以下切り捨てでの計算)

 

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keisan.casio.jpより


表の見方としては、65歳での受け取り(青文字)で、上から月の受取額が6万4000円・年間で77万9000円となり、77歳で累計1013万円受け取ることになります。

60歳まで繰り上げ受給をする

表の1番左です。このとき76歳になってはじめて65歳受け取り(青文字)の累計受給額に追い抜かれることが分かります。逆にいえば、75歳までは65歳受け取りよりもおトクだといえます。

 

70歳まで繰り下げ受給をする

表の1番右です。このとき81歳になってはじめて65歳受け取り(青文字)の累計受給額に追い抜くことが分かります。逆にいえば、81歳までは65歳受け取りよりも損だといえます。

 

 

まとめ

私は60歳から受け取る(繰り上げ受給)をするつもりで生きていきます。

理由としては

  • 自分がいつまで生きられるかわからない
  • もらえるものは早くもらいたい
  • 早くもらって元気なうちに有意義に使いたい

と思っているからです。